院長の独り言
ウイルス性肝炎について
肝炎を起こす原因には、肝炎ウイルスや薬剤、アルコールなどがあります。肝炎ウイルスによる肝炎について説明します。
肝炎ウイルスは、現在はっきりわかっている物では、A型、B型、C型、D型、E型の5種類があります。G型やTTVといったウイルスも報告されていますが、本当に肝炎ウイルスかどうか研究段階です。A型からE型までの肝炎ウイルスは大きく2種類に分けられます。
A型とE型は、流行性肝炎を引き起こすウイルスです。感染経路は口からウイルスが侵入し便から排出されます。汚染された水や食べ物によって感染します。一方、B型、C型、D型は血清肝炎を引き起こすウイルスです。感染経路は血液です。輸血や汚染された注射器をの使用(覚醒剤など)、出産、性交などで感染します。
また、流行性肝炎を起こすA型、E型肝炎ウイルスは急性肝炎しか起こしません。一方血清肝炎を起こすB型、C型、D型肝炎ウイルスは、急性肝炎も慢性肝炎も引き起こします。D型肝炎ウイルスは日本ではまれで、B型肝炎ウイルスを持っていないと感染できません。現在問題になっている肝硬変や肝癌に関係しているのは、慢性肝炎を起こすB型、C型肝炎ウイルスです。
吸収のしくみ
消化した栄養素はどうやって吸収されるかを説明します。吸収とは、小腸の粘膜上にある栄養素が細胞内に取り込まれて毛細血管に流れていくことを意味します。
消化液などによって消化された栄養素は、小腸内の細胞に取り込まれるにはまだ大きすぎます。もっと分子が小さくないと小腸の細胞には入れません。しかし、これ以上栄養素を小さくする消化液は小腸液にはほとんど含まれていないことが最近わかりました。ではどこで栄養素をもっと小さくするのでしょう。
これは、小腸の粘膜の膜の隙間にある消化酵素によって最終的に分解されより小さい分子になって分子レベルの大きさで小腸粘膜を通過し細胞内に入ることがわかりました。これを膜消化といいます。これによって、消化と吸収を厳密に区別するのが難しくなったわけです。
膜消化によって、糖質は、ぶどう糖・果糖・ガラクトースに分解され、蛋白質はアミノ酸に分解され毛細血管に入り、肝臓へと運ばれます。これらの吸収は、十二指腸、空腸および回腸の上部で行われています。
消化のしくみ
心地よい風吹く皐月晴れです。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
今日は消化についてのお話です。
食物中の3大栄養素は、糖質、蛋白質、脂肪です。これらはどのよ
消化とは栄養素を体の中に取り込むために食物をある程度まで小さ
ごはんやパンなどの糖質は、唾液の中のプチアリンという酵素によ
肉や魚などの蛋白質は、胃液の中のペプシンによって分解されて分
脂肪は、小腸に至るまでほとんど消化を受けませんが、膵臓から分
3大栄養素が小腸で消化しきれなかった場合は、大腸において腸内
鉄の不足と貧血の関係
貧血の中でも一番多い、
通常は、特別な偏食がない限り、
まず一つは、
消化管からの出血が一度にドンと起こるとショックになったり血便
もう一つは、女性の場合に多くみられるのは、
鉄欠乏性貧血のある場合は、こういった原因が考えられるので、
貧血
よく脳貧血とか言いますよね。
赤血球は、全身に酸素を送り届ける働きがありますから、
一番多いのが鉄欠乏による貧血です。
その他に、