院長の独り言

2021-09-17 22:11:00

ストレスについて

現代はストレス社会です。
世の中には様々なストレスがあります。
このストレスとどうつきあえば良いのでしょうか?
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ストレスというと、どうしても悪いイメージがあると思います。避けて通りたいものという感じが多いのではないでしょうか。
しかしストレスによって人が成長する場合があり、自分の現在の能力以上の負荷がかかることで、いろんな事にチャレンジできるようになる事も多いと思います。

自分で処理できない負荷がかかって、あふれてしまう場合には良くないストレスとなります。この場合は、複数の負荷が同時にかかっている場合も多いようです。処理できないストレスがたまってくると、元気が出なくなったり、いらいらするなどの気分の障害が起こったり頭痛や肩こり、不眠、食欲不振、下痢といった体の障害症状が出て出勤できなくなったりすることもあります。

ストレスがかかっている時は、心身を健やかに保つように心がけましょう。
そのためには、
規則正しい生活をする・気分転換をする・ホッとできる場を持つことが大切です。
気分の障害や体の障害がある場合には、どうぞご相談ください。




2021-09-09 14:29:00

肝臓の働き

9月に入り、肌寒く感じる日が多かったように思います。
お日さまが恋しいです。皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回は肝臓についてお話させてください。
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肝臓は、腹部の右側にある一番大きな内蔵です。重さは1.5kg位あります。
焼き肉でレバーと言いますが英語で肝臓のことをliverと言います。

肝臓の働きの1つ目は、体で必要な物質を合成したり、
不要なものを分解したりする働きです。
巨大な化学工場の様な役割をしています。
2つ目は、胆汁(たんじゅう)という消化液を作る働きです。胆汁は血液の赤血球を分解して作られます。一度胆のうにたまって濃縮されて、十二指腸から分泌されます。
3つ目は、血液のフィルターの働きです。腸からの血液は門脈を通って、肝臓に入りますが、肝臓には細菌などを殺菌する細胞があり、門脈内の血液をきれいにします。
4つ目は、
血小板という出血を止める血球を作るホルモン(トロンボポエチン)を合成しています。

肝臓は、沈黙の臓器と言われています。
これらの大事な役割をしているわりには、異常が起こっても症状が出にくいことからこう言われています。
肝臓の病気の発見には、症状がなくても、採血検査をする必要があります。



2021-08-16 18:00:00

肥満とは~2

ご無沙汰しております。

前回からの続きで肥満についてのお話です。
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肥満気味の方へのカロリーの取り方についてのアドバイスです。
まずここで、糖尿病や心臓病などの病気をもっている方は、ご相談ください。
あくまでも、病気のない健康な一般の方へのアドバイスです。

日常の運動量によって必要カロリー量が異なってきますが、ここでは、成人の一般事務職の方を基準とします。
標準体重を維持するための一日カロリー量は、体重1kgあたり、28~30キロカロリーとして計算します。

ちなみに筆者の場合は、標準体重が65.8kgなので、
1kgあたり28キロカロリーの場合は、65.8x28=1842キロカロリー
1kgあたり30キロカロリーの場合は、65.8x30=1974キロカロリー
となり、
一日摂取カロリーは約1800~2000キロカロリーとなります。

たとえば筆者の場合、カレーライス一杯を昼に食べた場合は、1食約700キロカロリーあるので、運動をしなければ、朝食と夕食あわせて、1000キロカロリー位しか食べられなくなります。意外と標準体重を維持するのは大変です。



2021-07-23 10:04:00

肥満とは~1

梅雨明けしてから、気温は連日35度前後。
暑い、本当に暑いです。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。

今回と次回で肥満についてお話します。
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肥満とは、体内の脂肪組織に過度に脂肪が蓄積されている状態です。
一般に体格から肥満度を判定するには、最近ではBMI(Body Mass Index)という指標を使います。

BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)です。

 正常が18.5以上25未満で、22が最も標準であると考えます。

そして、BMIだけでなく体脂肪率も参考にすることが勧められています。
これは、同じ体重でも筋肉が多いタイプと脂肪が多いタイプがあり、脂肪が多いタイプでは生活習慣の改善が必要だからです。今では、体重と体脂肪の両方が測定できる体重計も販売されています。


(次回に続く。。)






2021-07-14 14:46:00

副腎の働き

気づけば早朝から蝉の声が聞かれるようになりました。
さて今回はおむすびのような形をした副腎についてお話します。
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副腎とはどんな臓器でしょうか?
腎という名前がついているので腎臓の近くにありますが、腎臓の役割とはまったく違う働きをしています。
副腎は、腎臓の上に乗っている、おむすび形をした臓器です。この副腎がないと人は生きていけません。
それは、副腎は生きていくのに大切ないくつかのホルモンを作っているからです。

副腎は、表面にある皮質(ひしつ)と内部の髄質(ずいしつ)からできています。
皮質からはアルドステロンとコルチゾール、アンドロゲンというホルモンが分泌されます。アルドステロンは、体のナトリウムとカリウムの調節をしています。コルチゾールは、蛋白の代謝に関係したり、ストレスに関係しています。アンドロゲンは男性ホルモンです。

一方、髄質からは、アドレナリンとノルアドレナリンというホルモンが分泌されます。アドレナリンもノルアドレナリンも、心拍数を増やしたり血管を収縮させたり、血液の循環状態を調節するホルモンです。





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