日記

2021-05-20 16:17:00

漢方の使い方(2)

東洋医学と西洋医学とでは薬の使い方が違っています。
漢方薬を使用するときの注意点を説明します。

ーーーーーーーーーーーー


たとえば、薬店でも売っている葛根湯はよくご存じでしょう。しかし、風邪の時イコール葛根湯ではないのです。葛根湯を風邪に使う場合は、風邪の初期で、比較的体力がある人が対象となります。頭痛や発熱・悪寒があり、汗が出ない時期で背中や肩のこわばりがある人に使うと効果的です。一方、風邪の初期が過ぎて汗が出るようになり、高熱は出ないが食欲が落ちている場合には、葛根湯ではなく、別の漢方を使う必要があります。病気の時期に応じて漢方薬を使い分けるのが処方のコツです。

また、漢方薬には副作用があります。西洋薬ほど強い副作用は出ることは少ないですが、胃腸の弱い人や虚弱体質の人に葛根湯を使うとさらに食欲が落ちたりすることもあり、体力や病勢に応じて薬を使う必要があります。さらに、西洋薬との併用についても使用してはいけない漢方薬があるので注意が必要です。漢方を飲む場合はご相談ください。




2021-05-13 16:13:00

漢方の使い方(1)

最近は薬店で色々な漢方薬が手に入るようになりました。
漢方薬は副作用がなくて使いやすいと思われがちですが、使い方は結構むずかしいのです。
ーーーーーーーーーーーー


西洋薬は成分が単一であることがほとんどですが、漢方薬の場合は生薬の複雑な組み合わせで調合されています。
漢方薬はそもそも、複数の生薬を煎じてその汁を飲むという方法で服用されてきました。最近ではその液体を粉末状にして一回分ずつ飲みやすいように袋にいれた製品が多くなっています。

漢方薬の使い方がむずかしいのは、同じ病名や同じ症状でも様々な処方があることです。西洋医学の場合は、診断で病名がついて、その診断に基づき治療内容が決まり、薬を選択します。たとえば、咳が出て喉が痛いという症状から気管支炎という病名がついて、それにより、気管支の炎症を止める薬や咳止めの薬を処方します。

これに対して東洋医学の場合は、その人の体の状態によって効く漢方が違います。脈の強さやお腹の状態、体が充実しているかなどの判断がまず必要です。この体の状態のことを証(しょう)と言います。この証を見誤ると、漢方薬は効かないどころか副作用が現れます。
同じ風邪でも体の状態によって処方する漢方薬が違うのです。



2021-04-29 16:03:00

痛み止めの種類

痛みはとても辛い症状です。
膝が痛い、胃が痛い、肩が痛いなど痛みの起こる場所は様々です。
ーーーーーーーーーーーー

一般に、痛みの種類には2種類あります。一つ目は、筋肉や関節などの痛みです。関節などが腫れたり、筋肉が凝って痛くなる場合などです。二つ目は、胃腸などの管の内臓の痛みです。胃の痛みや尿管結石などの痛みです。

私たち医師の間では、筋肉や関節などの痛みの場合、痛み止めとして消炎鎮痛剤を良く使います。筋肉が凝って痛みが出ている場合は、筋肉の緊張をゆるめる薬を使う場合もあります。一方、胃腸などの痛みを止めるには、管のけいれんをとる沈痙剤(ちんけいざい)を用います。一般的に胃腸や尿管など管の内臓の痛みは、管のけいれんでおこる場合が多いからです。

消炎鎮痛剤を服用すると胃に負担がかかりますので、胃腸が痛い時に間違って消炎鎮痛剤を飲まないように注意してください。
ご不安の方は、痛み止めの使い方についてご相談ください。




2021-04-23 16:26:00

ショックとは?

『ショック』という言葉は日常よく使いますね。日本語に訳すと『衝撃』とでもなるのでしょうか。
しかし医学の上で使う場合は少々意味合いが違って、大変な事を言うのです。
ーーーーーーーーーーーー

医学の上で使う『ショック』とは、血液の循環がうまくいかなくなり、体の細胞が酸素不足になっている状態の事です。この状態を放置しておくと、体の隅々の細胞の働きが悪くなり、臓器の障害が起こって死亡するという経過をとります。

『ショック』になる場合は、大量の出血や心臓の働きが弱まったり、細菌やその毒素が体の中にまわったり、アレルギーなどによって起こります。顔面蒼白になり、血圧が下がり、脈が弱くなり、意識がもうろうとなり、尿が出なくなったり、いろいろな体の反応が起こります。

『ショック』は救急治療が必要な状態です。もしも、道ばたでこんな症状の人がいたら、すぐに救急車を呼んでください。





 

2021-04-12 15:42:00

風邪の時は?《後半》

風邪の時の発熱は辛い症状ですね。
発熱すると倦怠感や関節痛、食欲低下などが伴いやすいです。
ーーーーーーーーーーーー

風邪の時の発熱は、体が病原体に対して増殖を抑えようとする反応の一つです。熱が悪さをしているわけではありません。

解熱剤を使うとそのときは熱が下がりますが、効果が切れるとまた熱が上がるのは体の中に病原体が残っているからです。解熱剤を使用しすぎると、病原体の増殖を抑える反応を弱めてしまうので、逆に風邪が長引いてしまうことさえあります。
熱が出た場合は、暖かくして水分を十分にとり休養をとることが大切です。解熱剤を使って熱を無理矢理下げて無理をするのは禁物です。

医者の私でも、風邪の時には時間があれば横になり、遅くても夜9時には布団に入ります。
私の場合は、悪寒がなくて体があつい時は首の後ろにアイスノンをあてて寝ています。私はここ最近は解熱剤を使ったことはありません。でも、熱性けいれんの既往のある子消耗しやすい病気を持っている子の場合は、座薬などで熱を下げる必要があることがありますので注意が必要です。

水分の取り方に関して、家庭で簡単に作れる飲料水をお教えします。結構便利です。熱の時などに飲むと結構おいしく飲めます。かなり甘めなので、糖尿病などの持病がある人はご相談ください。

~おうちで簡単!経口補水液レシピ♪~ 
<材料>
・水  500~600㎖
・塩  ふたつまみ
・砂糖  約大さじ3~4(手のひらでひと掬い)
・お好きな柑橘類  1個
 ※ 柑橘類はレモンでもみかんでも可

<作り方>
1.材料の水に塩と砂糖を溶かす
2.柑橘を搾って混ぜたら、完成!




1 2 3 4 5 6 7 8