院長の独り言

2021-03-28 14:17:00

かぜ薬の処方

風邪を引いた時は体がつらくて、病院に行くのも一苦労だと思います。
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病院で診察を受けて「では風邪の薬を3日分出しておきます。」と言われて、3日で治らなかった時に備えて『もうちょっと薬を出しておいてくれないかな~』と考える人も多いと思います。これは、医者がケチだからではありません。普通の風邪の見立ての場合、だいたい病気の経過を考えると3~4日で回復することが多いので、この分の処方しかしない場合が多いのです。

これ以上風邪が長引く場合は、肺炎などの別の合併症が発生していたり、他の病気の可能性があったり、療養状況が思わしくない事が多いのです。そのため、同じ薬を飲み続けることは有効でない場合があるのです。長引く時は、症状に変化があり(鼻水が咳に変わったなど)薬を変えなければならなかったり、療養状況を指導し直したり、もう少し詳しい検査が必要だったりするので、再診してもらった方が良いのです。

それに、市販の風邪薬を買っても、普通に飲んだ場合は3~4日分ですよね。市販の風邪薬にも『これで治らなければ医師にかかること』って書いてあるでしょう。




2021-03-26 14:11:00

便秘と下剤

便秘の時に下剤を使うことがあるでしょう。
下剤にもいろいろな種類があるのです。
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市販されている下剤の多くは、刺激性の下剤です。これは腸を動かして便を送り出すことを目的とする下剤です。使いすぎると腸が強く動きすぎて、腹痛がおこることがあります。普通は翌朝便がでるように寝る前に飲みます。その他の下剤としては、膨張性下剤があります。大量の水と共に飲むことで腸の中で膨張して便を出します。また潤滑性下剤は、固い便に水分を与えることで滑りをよくするタイプです。塩類下剤は、腸の表面から水を引き寄せ便を柔らかくするタイプです。

一方、過敏性大腸によって起こっている便秘は、腸のけいれんが原因ですから、刺激性の下剤を使うと腸のけいれんが強くなって、よけいに便秘になることもあります。腹痛だけが強くなり、薬がうまく効かない場合があります。

このように、便秘の種類によってはこれらの下剤を使い分けるので、便秘で悩んでいる方は、ご相談ください。




2021-01-22 14:08:00

からだのむくみの原因は?

からだのむくみを自覚したことのある人もいると思います。
むくみはいろいろなからだの状態で起こってきます。
簡単に言えば『体の水分の分布のアンバランス』と考えればよいと思います。
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むくみは医学用語では浮腫(ふしゅ)といいます。全身の浮腫を起こす原因として、心臓の異常、肝臓の異常、腎臓の異常、甲状腺などのホルモンの異常、薬物による浮腫などがあります。この場合は、左右同時に起こり、体重の増加が見られることが多いようです。全身の浮腫がある場合は、これらの病気がないかどうかを検査することが必要です。

その他のむくみとしては、片方の膝が悪くて、片方の足にむくみが起こる場合や、お年寄りが長時間足を下におろしておく場合(下肢の静脈血の流れが悪い場合)などは、体の一部のむくみが起こることがあります。また、女性の方でホルモンのバランスが悪くなっている場合などに、むくみとして自覚される場合があります。

むくみを起こす病気や状態はいろいろあるので、むくみが続く場合はご相談ください。




2021-01-13 14:04:00

聴診器で何を聞いているのでしょうか?

風邪の時に病院に行くと、医者が聴診器を使うのを経験された方は少なくないと思います。
さて聴診器で何を聞いているのでしょうか?
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胸に聴診器を当てる場合は、複数の場所の音を聞きます。それは主に心臓の音と肺の音を聞くのです。心臓の音を聞くときは、心臓の形にそって聴診器を当て、心音や心臓の雑音などを聞いています。当てる場所によって聞こえる心音の強さや種類が違うので病気の発見につながります。
また、肺の音を聞く場合は胸と背中に聴診器を当てて、左右を比較しながら呼吸音を聞きます。気管支が狭くなっていたり、痰が詰まっていたりすると音が変わるので病気を疑うことができます。

腹部の病気の場合は、おなかに当てる場合があります。これは腸の音を聞いているのです。腸の音を聞くことで腸が強く動いているか、腸の働きが弱っているかがわかります。腸閉塞などの状態も判断できます。その他にも、聴診器を首に当てることもあります。これは首の血管雑音を聞いているのです。




2021-01-12 11:56:00

みぞおちの痛みは、胃の痛み?

はじめまして。院長の小柳です。

皆さんは、中学・高校で保健体育の講義を受けた経験がおありと思います。
公衆衛生の知識や体のしくみを理解しておくと便利なことがたくさんあります。
ここでは医師の立場から、知っていて役に立つ医学と健康の知識を簡単にまとめてお届けします。
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食べ過ぎたりして「みぞおち」の痛みを経験したことのある人は結構いるんでしょう。
「胃が痛む~」って感じですよね。でも、私たち医者の間では「みぞおち」の痛みがあると聞くと、いろんな原因を考えないといけないんです。そう、「みぞおち」の痛みイコール「胃」の痛みじゃないんです。

実は「みぞおち」には、腹部の全体の痛みを表現する神経が集中しているんです。もちろん、胃や十二指腸の病気で痛むこともありますが、胆石の痛みや膵臓の痛みも「みぞおち」が痛みますし、虫垂炎(いわゆる「もう腸」)の初期も「みぞおち」が痛みます。さらに、心筋梗塞の時の心臓の痛みも「みぞおち」が痛むことがよくあります。胃が痛むと思って薬店で胃薬を買って飲んでも、実際は胃が悪いのではない場合もあるので「あまり効かなかった~」という場合もあるんです。

繰り返す「みぞおち」の痛み(いわゆる胃のあたりの痛み)がある場合は、ご相談ください。