院長の独り言
2025-04-25 10:34:00
うつ病とは
今日は朝からどんよりした空です。にわか雨が降るところもありそうですね。
うつ病というと、一昔前は、精神科で診てもらうめずらしい病気という印象でした。最近はストレス社会で、誰もがかかることがある病気となりました。最近のうつ病の特徴はどんなものがあるのでしょうか。
古典的なうつ病の特徴は、繰うつ病といって、繰の状態と、うつの状態が交互に周期的に繰り返される病気です。しかし最近では、うつだけが表面にでるうつ病が多くなっています。うつ病の症状の特徴は、抑うつ気分、元気がでない、何となくだるい、食欲が出ないなどが多くみられます。症状が重くなるにつれて、考えがまったくまとまらなくなったり、自殺念慮が見られたりします。
うつ病の場合は、仕事がはかどらない、何となく元気がないなどの症状が見られるため、周囲の人は、つい励ましたりしがちですがこれは厳禁です。うつ病の患者さんは、頑張りたくても頑張れない状況になっていますから、励ましをすればするほど、頑張りが空回りしすぎて余計に病気を悪くします。
うつ病の患者さんは、必ず何らかの睡眠障害が見られます。周囲の人で気づいた人は、休養をとらせることと、専門の医師に相談するように勧めることが必要です。最近、比較的副作用の少ない使いやすい薬が出てきています。早めに治療を開始すれば、社会復帰ができる例が多いのも特徴です。