院長の独り言
肥満とは~2
ご無沙汰しております。
前回からの続きで肥満についてのお話です。
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肥満気味の方へのカロリーの取り方についてのアドバイスです。
まずここで、糖尿病や心臓病などの病気をもっている方は、ご相談ください。
あくまでも、病気のない健康な一般の方へのアドバイスです。
日常の運動量によって必要カロリー量が異なってきますが、ここでは、成人の一般事務職の方を基準とします。
標準体重を維持するための一日カロリー量は、体重1kgあたり、28~30キロカロリーとして計算します。
ちなみに筆者の場合は、標準体重が65.8kgなので、
1kgあたり28キロカロリーの場合は、65.8x28=1842キロカロリー
1kgあたり30キロカロリーの場合は、65.8x30=1974キロカロリー
となり、一日摂取カロリーは約1800~2000キロカロリーとなります。
たとえば筆者の場合、カレーライス一杯を昼に食べた場合は、1食約700キロカロリーあるので、運動をしなければ、朝食と夕食あわせて、1000キロカロリー位しか食べられなくなります。意外と標準体重を維持するのは大変です。
肥満とは~1
梅雨明けしてから、気温は連日35度前後。
暑い、本当に暑いです。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
今回と次回で肥満についてお話します。
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肥満とは、体内の脂肪組織に過度に脂肪が蓄積されている状態です。
一般に体格から肥満度を判定するには、最近ではBMI(Body Mass Index)という指標を使います。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)です。
正常が18.5以上25未満で、22が最も標準であると考えます。
そして、BMIだけでなく体脂肪率も参考にすることが勧められています。
これは、同じ体重でも筋肉が多いタイプと脂肪が多いタイプがあり、脂肪が多いタイプでは生活習慣の改善が必要だからです。今では、体重と体脂肪の両方が測定できる体重計も販売されています。
(次回に続く。。)
副腎の働き
気づけば早朝から蝉の声が聞かれるようになりました。
さて今回はおむすびのような形をした副腎についてお話します。
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副腎とはどんな臓器でしょうか?
腎という名前がついているので腎臓の近くにありますが、腎臓の役割とはまったく違う働きをしています。
副腎は、腎臓の上に乗っている、おむすび形をした臓器です。この副腎がないと人は生きていけません。
それは、副腎は生きていくのに大切ないくつかのホルモンを作っているからです。
副腎は、表面にある皮質(ひしつ)と内部の髄質(ずいしつ)からできています。
皮質からはアルドステロンとコルチゾール、アンドロゲンというホルモンが分泌されます。アルドステロンは、体のナトリウムとカリウムの調節をしています。コルチゾールは、蛋白の代謝に関係したり、ストレスに関係しています。アンドロゲンは男性ホルモンです。
一方、髄質からは、アドレナリンとノルアドレナリンというホルモンが分泌されます。アドレナリンもノルアドレナリンも、心拍数を増やしたり血管を収縮させたり、血液の循環状態を調節するホルモンです。
腎臓の働き
今週に入って本格的な梅雨シーズンの到来ですね。
そして当院でもコロナワクチンの個別接種が始まりました。
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腎臓は左右の腰のあたりにあるソラ豆の形をした内臓です。
腎臓の働きは、大きく分けて3つあります。
赤血球は、
体の酸度は、腎臓の尿細管という部分で調節されています。
「尿」を見るとわかること
今日は昨日と打って変わっての梅雨空。
自由が丘でも午後、一時的に雨足が強まりました。
大気不安定、雷雨、ひょうという言葉をよく耳にします。
今週は尿についてお話しましょう。
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人間の排泄物である尿と便の違いはわかりますか?
簡単に言えば、尿は血液の中の不要な物、便は腸の中で不要になった物です。尿は腎臓で作られます。腎臓は血液の中から必要のない物質を濾過・濃縮して尿ができます。一日の尿量は普通の場合1.5リットルです。
尿をみると体のいろいろな状態がわかります。蛋白が混じる場合は腎臓の病気が隠れていることがありますし、糖が混じる場合は糖尿病がないかどうかを調べます。潜血(血液成分が混じる)反応があれば、腎臓や膀胱の病気・尿管結石などを調べます。
尿中の塩分量を調べることで、一日に摂取している塩分の量を推測できるのです。たとえば、尿中塩分量が1リットル中8グラムであれば、その1.5倍の12グラムが一日塩分摂取量です。
高血圧の予防などのために、一日の塩分摂取量を10グラム以下にすることをお勧めしています。