院長の独り言
副腎の働き
気づけば早朝から蝉の声が聞かれるようになりました。
さて今回はおむすびのような形をした副腎についてお話します。
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副腎とはどんな臓器でしょうか?
腎という名前がついているので腎臓の近くにありますが、腎臓の役割とはまったく違う働きをしています。
副腎は、腎臓の上に乗っている、おむすび形をした臓器です。この副腎がないと人は生きていけません。
それは、副腎は生きていくのに大切ないくつかのホルモンを作っているからです。
副腎は、表面にある皮質(ひしつ)と内部の髄質(ずいしつ)からできています。
皮質からはアルドステロンとコルチゾール、アンドロゲンというホルモンが分泌されます。アルドステロンは、体のナトリウムとカリウムの調節をしています。コルチゾールは、蛋白の代謝に関係したり、ストレスに関係しています。アンドロゲンは男性ホルモンです。
一方、髄質からは、アドレナリンとノルアドレナリンというホルモンが分泌されます。アドレナリンもノルアドレナリンも、心拍数を増やしたり血管を収縮させたり、血液の循環状態を調節するホルモンです。
腎臓の働き
今週に入って本格的な梅雨シーズンの到来ですね。
そして当院でもコロナワクチンの個別接種が始まりました。
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腎臓は左右の腰のあたりにあるソラ豆の形をした内臓です。
腎臓の働きは、大きく分けて3つあります。
赤血球は、
体の酸度は、腎臓の尿細管という部分で調節されています。
「尿」を見るとわかること
今日は昨日と打って変わっての梅雨空。
自由が丘でも午後、一時的に雨足が強まりました。
大気不安定、雷雨、ひょうという言葉をよく耳にします。
今週は尿についてお話しましょう。
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人間の排泄物である尿と便の違いはわかりますか?
簡単に言えば、尿は血液の中の不要な物、便は腸の中で不要になった物です。尿は腎臓で作られます。腎臓は血液の中から必要のない物質を濾過・濃縮して尿ができます。一日の尿量は普通の場合1.5リットルです。
尿をみると体のいろいろな状態がわかります。蛋白が混じる場合は腎臓の病気が隠れていることがありますし、糖が混じる場合は糖尿病がないかどうかを調べます。潜血(血液成分が混じる)反応があれば、腎臓や膀胱の病気・尿管結石などを調べます。
尿中の塩分量を調べることで、一日に摂取している塩分の量を推測できるのです。たとえば、尿中塩分量が1リットル中8グラムであれば、その1.5倍の12グラムが一日塩分摂取量です。
高血圧の予防などのために、一日の塩分摂取量を10グラム以下にすることをお勧めしています。
欠伸(あくび)
東京も梅雨入りしたといいます。
が、突然の土砂降りに見舞われたり、急に晴れ上がったり、なんだか慌ただしいです。
今週はあくびのお話です。
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眠い時とか、眠くなる話を聞いたりしている時ってあくびがでますね。これは酸素不足で眠くなった脳に酸素を送り込むための反応ではありません。あくびを思いっきりした時の体の姿勢を思い出してください。
口を開けるのと同時に、手足や体を伸ばしているでしょう。口を大きく開けると口の周りの筋肉が強く引き伸ばされ、さらに体の筋肉が引き伸ばされることで、筋肉の中の感覚受容器にインパルス(電気刺激のこと)が発生します。意識をコントロールして覚醒させている脳の部分は網様体(もうようたい)です。退屈になったり、眠くなったりすると網様体の活動が低下します。
あくびには、この網様体に対して末梢の筋肉の中の感覚受容器から発生したインパルスを送り込み覚醒状態を保っておく働きがあるのです。猫などが昼寝からさめると手足(全部足か?)を伸ばしているでしょう。これも完全に目を覚ますための行動なのでしょう。あくびの時にする背伸ばしは、無意識に行う一種のストレッチ体操です。
あくびは思いっきりしたほうが効果的です。
アルコールのお話~②
今日は昨日と打って変わって、雨模様。肌寒いぐらいですね。
今週も引き続き、アルコールについてのお話です。
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アルコールを「絶対飲んではいけない人」がいます。
つまり『断酒』をしないといけない人です。
アルコールの制限には『節酒』・『禁酒』・『断酒』の3種類があります。『節酒』はアルコールの量や飲む頻度を減らすことです。『禁酒』は一定期間アルコールを禁止する制限法です。一方、『断酒』は『酒を絶つ』、つまり一生飲まないことです。
『断酒』しなければならない人は、アルコール依存症の人です。飲み始めたら量が増えていろいろな障害をおこしてしまい、アルコールを正しく飲むことができない人です。これはアルコールという薬物の依存になってしまっている状態です。一昔前のアルコール依存症のイメージは、いわゆる『アル中』で浮浪者的なイメージでしたが、最近では仕事を持っているアルコール依存症の人が増えています。
近頃は企業もアルコール依存症に関心を持っているようです。アルコール依存症になると、遅刻が増えたり、生産性が落ちるので企業としても放置できなくなっています。まじめにせっせと仕事をしているように見える人でも、意外と酒がやめられなくなっている人がいます。