院長の独り言
2025-05-25 20:36:00
心筋梗塞とは
しばらく涼しい日が続きます。本格的な夏を前に涼んでおこうと思います。
今日は心臓についてお話します。
心臓は、血液を全身に送り出すためのポンプの役目をしています。ポンプを動かしているのは筋肉で、この心臓の筋肉のことを心筋(しんきん)と言います。
筋肉を動かすには、栄養と酸素が必要です。栄養と酸素を運ぶ血管を冠動脈(かんどうみゃく)と言います。この冠動脈が動脈硬化で狭くなり、血栓で詰まってしまうのが心筋梗塞です。ちなみに梗塞とは、血管が詰まるという意味です。
心筋梗塞の症状は、激しい胸痛・胸の圧迫感・冷汗・嘔吐などがあります。左肩に痛みが広がったり、下顎の痛みがでる場合もあります。ポンプである筋肉に栄養と酸素が途絶えますから、ポンプの働きが悪くなり、心不全が起こったり、ショックになったり、致命的な不整脈が発生したりします。
心筋梗塞になりやすい人は、高血圧、糖尿病、高コレステロール血症などの病気を持っている人や喫煙者です。これらの病気を持っている人は、治療に専念しましょう。禁煙も必要です。