院長の独り言

2021-09-09 14:29:00

肝臓の働き

9月に入り、肌寒く感じる日が多かったように思います。
お日さまが恋しいです。皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回は肝臓についてお話させてください。
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肝臓は、腹部の右側にある一番大きな内蔵です。重さは1.5kg位あります。
焼き肉でレバーと言いますが英語で肝臓のことをliverと言います。

肝臓の働きの1つ目は、体で必要な物質を合成したり、
不要なものを分解したりする働きです。
巨大な化学工場の様な役割をしています。
2つ目は、胆汁(たんじゅう)という消化液を作る働きです。胆汁は血液の赤血球を分解して作られます。一度胆のうにたまって濃縮されて、十二指腸から分泌されます。
3つ目は、血液のフィルターの働きです。腸からの血液は門脈を通って、肝臓に入りますが、肝臓には細菌などを殺菌する細胞があり、門脈内の血液をきれいにします。
4つ目は、
血小板という出血を止める血球を作るホルモン(トロンボポエチン)を合成しています。

肝臓は、沈黙の臓器と言われています。
これらの大事な役割をしているわりには、異常が起こっても症状が出にくいことからこう言われています。
肝臓の病気の発見には、症状がなくても、採血検査をする必要があります。