院長の独り言

2024-01-15 15:21:00

貧血


よく脳貧血とか言いますよね。でもこれは正式には貧血ではありません。貧血とは、血液の中の赤血球が少なくなる状態のことなんです。貧血にはいくつかの種類があります。この種類によって治療法が違います。

赤血球は、全身に酸素を送り届ける働きがありますから、これが不足すると、疲れやすくなったり、動悸・息切れがおこったり、これが長く続けば心不全になったりします。

一番多いのが鉄欠乏による貧血です。赤血球を作るための原料となる鉄が不足しておこる貧血です。この場合は、原料となる鉄を補うことで貧血は改善できます。それから、ビタミン不足による貧血があります。ビタミンB12や葉酸といったビタミンが何らかの原因で不足して、赤血球の合成ができなくなるために貧血が起こります。

その他に、骨髄がまともな赤血球を作れなくなる白血病や再生不良性貧血、赤血球が作られたあとにすぐ壊れてしまう溶血性貧血、腎臓の働きが弱って赤血球を作り出すホルモン(エリスロポエチン)が足りなくなる腎性貧血などがあります。