院長の独り言

2021-04-23 16:26:00

ショックとは?

『ショック』という言葉は日常よく使いますね。日本語に訳すと『衝撃』とでもなるのでしょうか。
しかし医学の上で使う場合は少々意味合いが違って、大変な事を言うのです。
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医学の上で使う『ショック』とは、血液の循環がうまくいかなくなり、体の細胞が酸素不足になっている状態の事です。この状態を放置しておくと、体の隅々の細胞の働きが悪くなり、臓器の障害が起こって死亡するという経過をとります。

『ショック』になる場合は、大量の出血や心臓の働きが弱まったり、細菌やその毒素が体の中にまわったり、アレルギーなどによって起こります。顔面蒼白になり、血圧が下がり、脈が弱くなり、意識がもうろうとなり、尿が出なくなったり、いろいろな体の反応が起こります。

『ショック』は救急治療が必要な状態です。もしも、道ばたでこんな症状の人がいたら、すぐに救急車を呼んでください。