院長の独り言
2021-01-13 14:04:00
聴診器で何を聞いているのでしょうか?
風邪の時に病院に行くと、医者が聴診器を使うのを経験された方は少なくないと思います。
さて聴診器で何を聞いているのでしょうか?
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胸に聴診器を当てる場合は、複数の場所の音を聞きます。それは主に心臓の音と肺の音を聞くのです。心臓の音を聞くときは、心臓の形にそって聴診器を当て、心音や心臓の雑音などを聞いています。当てる場所によって聞こえる心音の強さや種類が違うので病気の発見につながります。
また、肺の音を聞く場合は胸と背中に聴診器を当てて、左右を比較しながら呼吸音を聞きます。気管支が狭くなっていたり、痰が詰まっていたりすると音が変わるので病気を疑うことができます。
腹部の病気の場合は、おなかに当てる場合があります。これは腸の音を聞いているのです。腸の音を聞くことで腸が強く動いているか、腸の働きが弱っているかがわかります。腸閉塞などの状態も判断できます。その他にも、聴診器を首に当てることもあります。これは首の血管雑音を聞いているのです。