院長の独り言

2025-11-13 09:40:00

胆石について

 

木々の葉もオレンジ色に色づき始め紅葉が進んでいます。師走も目の前です。今日は胆石のお話です。

成人病の検査で胆石を指摘される人が増えています。胆石とはいったいどんな病気なんでしょうか?

胆石は、肝臓で作られる胆汁を元に形成されます。胆汁の成分は、コレステロール、胆汁酸、リン脂質、ビリルビンなどです。

普通は胆汁は、肝臓から総肝管を通って胆のうに溜まり、一度胆のう内で濃縮されます。十二指腸に食べ物がくると胆のうが収縮をして、胆汁は総胆管を通って十二指腸に流れていきます。十二指腸では脂肪の消化を助けたり、ビタミンの吸収に役立ったりします。便の黄色い色は胆汁の色です。

通常は、肝臓から十二指腸まで滞ることなくスムーズに胆汁は流れていきますが、胆のう内で長時間濃縮されたり、コレステロールの成分が多すぎたり、細菌の感染が起こったりすると、胆石が形成されます。

最近の報告では、成人の5~10%に胆石を持っていると言われており、規則正しい食生活、肥満やコレステロールへの注意が必要です。