院長の独り言

2025-07-12 11:25:00

急性肝炎について

昨日今日と涼しく、ほっと一息つけますね。今日は急性肝炎についてお話します。

急性肝炎を起こす原因の多くはウイルスです。ウイルスとしてはA型からE型までの肝炎ウイルスが急性肝炎を引き起こします。肝炎ウイルス以外のウイルスでは、EBウイルスやサイトメガロウイルスなどが肝炎を引き起こします。その他の原因としては薬剤によるものやアルコールによるものなどがあります。

急性肝炎の症状は、発熱、食欲低下、全身倦怠感、黄疸が特徴です。黄疸が出る前の症状として、発熱や食欲低下、全身倦怠感が主に見られますが、風邪の症状とそっくりのため、黄疸が出て初めて急性肝炎と気がつく場合もあります。

ウイルス性の急性肝炎ではほとんどの場合、入院をして安静と点滴、食事療法で治療を行い、1ヶ月位で治る場合が多いようです。薬剤性の肝炎やアルコール性の肝炎の場合は原因物質を中止して、肝臓を休ませることが治療の中心となります。

急性肝炎の中できわめてごくまれに、劇症肝炎といって、一気に肝不全に進行してしまう急性肝炎もあるので、治療担当の医師の指示に従うことが大切です。