院長の独り言

2021-06-17 17:01:00

欠伸(あくび)

東京も梅雨入りしたといいます。
が、突然の土砂降りに見舞われたり、急に晴れ上がったり、なんだか慌ただしいです。

今週はあくびのお話です。
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眠い時とか、眠くなる話を聞いたりしている時ってあくびがでますね。これは酸素不足で眠くなった脳に酸素を送り込むための反応ではありません。
あくびを思いっきりした時の体の姿勢を思い出してください。

口を開けるのと同時に、手足や体を伸ばしているでしょう。口を大きく開けると口の周りの筋肉が強く引き伸ばされ、さらに体の筋肉が引き伸ばされることで、筋肉の中の感覚受容器にインパルス(電気刺激のこと)が発生します。意識をコントロールして覚醒させている脳の部分は網様体(もうようたい)です。退屈になったり、眠くなったりすると網様体の活動が低下します。

あくびには、この網様体に対して末梢の筋肉の中の感覚受容器から発生したインパルスを送り込み覚醒状態を保っておく働きがあるのです。猫などが昼寝からさめると手足(全部足か?)を伸ばしているでしょう。これも完全に目を覚ますための行動なのでしょう。あくびの時にする背伸ばしは、無意識に行う一種のストレッチ体操です。
あくびは思いっきりしたほうが効果的です。